コーヒー豆の値段がどんどん上がっています。
ネット記事によると、異常気象・干ばつの影響だと言われていますが、
他にも理由があるようなので情報を整理してみました。
他にも理由があるようなので情報を整理してみました。
ベトナムは世界第2位のコーヒー生産国であり、
世界のコーヒーの20%程度を生産しています。
世界のコーヒーの20%程度を生産しています。
カフェインが多く苦味が強いロブスタ種の場合、世界の生産量の40%がベトナムで生産されています。
ロブスタは苦味が強いので、アメリカーノとして飲むのではなく、
練乳などを使って苦味を抑えて飲むのが普通です。
練乳などを使って苦味を抑えて飲むのが普通です。
ベトナム産ロブスタはコーヒーの中では価格が安い方なので、
インスタントコーヒーの製造に多く使われています。
インスタントコーヒーの製造に多く使われています。
そんなベトナムのコーヒーの生産量が最近、大幅に減少しています。
根本的な原因は、果物の王様と呼ばれる「ドリアン」のせいです。
ドリアンは鼻を刺すような匂いのため、最初は敬遠されがちですが、
黄色い果肉は甘くてバターのような食感があり、癖になる味です。
黄色い果肉は甘くてバターのような食感があり、癖になる味です。
中国人がドリアンのおいしさをわかるようになり、
世界のドリアンの91%が中国で消費されるようになりました。
世界のドリアンの91%が中国で消費されるようになりました。
中国は2023年で140万トン、67億ドル相当のドリアンを輸入しました。
中国が輸入した140万トン、67億ドルのドリアンのうち、ベトナム産が50万トン、23億ドル相当です。
ドリアンは栽培条件が非常に厳しい果物です。
冬は暖かく、夏は涼しく、湿度は75~85%くらいでよく育つ果物だからです。
ドリアンのこの栽培条件は、コーヒー豆のロブスタの栽培条件と同じです。
農家は当然儲かる方を栽培したいので、コーヒー栽培からドリアン栽培に切り替え、
ベトナムのドリアンの栽培面積は1,540Km^2まで増えています。
ベトナムのドリアンの栽培面積は1,540Km^2まで増えています。
このように、コーヒー栽培からドリアン栽培に移行した分、コーヒーの生産量が減っているのです。
品種は違えど、低価格のコーヒー豆の価格が上がると、最もポピュラーなアラビカの価格にも影響を及ぼします。
ブラジルなどに干ばつなどがありアラビカの価格が高騰していることに加えて、
ベトナムのロブスタの生産量の縮小も、
需要と供給の観点でコーヒー価格の高騰に影響を与えているのです。
ベトナムのロブスタの生産量の縮小も、
需要と供給の観点でコーヒー価格の高騰に影響を与えているのです。
コーヒー豆の価格上昇の理由の中には、ブラジルの干ばつとともに、中国人のドリアン愛がありました。