17世紀のヨーロッパの戦争で、オーストリアはクロアチアの傭兵を雇って戦争に投入しました。
クロアチアの傭兵は首を守るために赤い布を首に巻いて参戦し、これを「クラバット」と呼びました。
ネクタイの語源であるクラバットは「クロアチア人」という意味です。
クロアチア傭兵のクラバットがルイ14世の目に留まり、彼がこれを身に着けたことからフランス貴族のファッションとなりました。
クラバットはフランス貴族のファッションとなり、色も多様化されました。
現代では徐々に簡素化され、フォーマルな場で男性が着用できる数少ないアクセサリーの一つとなりました。
ネクタイの話をしたのは、数日前の連邦準備制度(Fed)のパウエル議長の記者会見を思い出したからです。
パウエルの記者会見のとき、最も注目されるのはネクタイです。
この日、パウエルは紫色のネクタイを締めていました。
パウエル議長のネクタイに注目し分析した人がいます。
2018年2月4日に連邦準備制度(Fed)の議長に就任したパウエルは、これまで59回のFRB会議を主宰し、記者会見を行いました。
パウエルが紫色のネクタイを締めて記者会見に出た日は、株価が大きな変動なく推移したそうです。
一方、赤や緑系のネクタイを締めて出てきた日は株価が上がり、
青系のネクタイを締めた日は株価が下がったそうです。
パウエルが普段愛用するネクタイの色は紫色です。
しかし、ある決断を発表するときは、心理的に普段と異なる色のネクタイで意志を表現するのではないでしょうか。