健康/医学

「歯が生え変わる薬」登場へ:インプラント不要の未来は近い?

人間は20代から歯が徐々に劣化し始めます。平均寿命が延びるにつれて歯に問題が生じるケースが増え、最近ではインプラントを選ぶ人が多くなっています。 過去には入れ歯が主流でしたが、入れ歯は顎の骨ではなく歯茎から支持力を得る仕組みです。そのため、入…

新薬開発を加速する次世代技術 ー AI・オルガノイド・ゼブラフィッシュ

tomotou.com 以前の記事で、延命・人工臓器についてまとめたことがあります。内容を簡単にまとめると、以下となります。 GDF11は若返りの鍵となるタンパク質として注目されている オルガノイド (人工臓器)は新薬開発や試験効率化の切り札 NectomeやCalicoの…

抗がん剤進歩の歴史(CAR-T細胞)

抗がん剤に関して注目すべき動きがあったため、まず抗がん剤の歴史から整理してみたいと思います。 ヘンリエッタ・ラックスと「不死の細胞」 1950年代、アメリカでは黒人に対する人種差別が根強く残っていました。アメリカのメリーランド州で唯一、黒人貧困…

最強の肥満治療薬が登場(イーライリリー、マンジャロ、オフォグリプロン)

マンジャロ(チルゼパチド)とは、イーライリリーが開発した糖尿病治療薬です。 米国FDAで糖尿病治療薬として承認され、初期の糖尿病患者に非常に効果的であることで知られています。 糖尿病と診断されてから5年未満の初期患者に対し、40〜52週間この薬を使用…

本格化する認知症治療薬の競争、関連銘柄は?(イーライリリー、バイオジェン、エーザイ)

脳に関する医学研究は、現在、認知症の研究に大きな焦点が当てられています。 人間は加齢に伴い、記憶力や思考力が徐々に衰え、やがて認知症へと進行していきます。 認知症の約70%はアルツハイマー病によるもので、この病名は1906年にドイツの医師アルツハ…

人間は永遠に生きられるのか?関連銘柄は? (人工臓器オルガノイド、脳意識移植、GDF11)

投資アイデアにつながる健康関連の話題があったので、まとめてみました。いつものように話が長くなるので、結論だけ見たい方は最後の方をご覧ください。 1956年、アメリカのコーネル大学で奇想天外な動物実験が行われました。生きたマウス2匹の脇腹を縫い合…

イーロン・マスクの脳インプラント(ニューラルリンク)

2016年、イーロン・マスクは7人の科学者、エンジニアとニューラルリンクを設立しました。 人間の脳とコンピュータを直接接続する脳-コンピュータインターフェース(BCI、Brain-Machine Interfaces)技術の開発が彼らの目標です。 脳にチップを植えることを「脳…

貿易戦争の原因となった「フェンタニル」とは

トランプが中国やメキシコ、カナダに関税を課す理由としてフェンタニルの管理不備を挙げています。 フェンタニルとは一体何なのか、なぜ貿易戦争にまで発展したのか整理してみました。 フェンタニルはベルギーのグローバル製薬会社「ヤンセン」を作ったポー…